以前、毎日下駄箱のスリッパを全部揃えて帰る生徒がいました。
自分の使う机周りを自分で掃除機をかけることもありました。椅子は絶対戻します。
「強風で倒れた自転車を雨の中１人できちんと並べ直している生徒さんがいる。感動した。」と匿名のお電話をもらったこともありました。
すぐに誰だかわかりました。
…彼も高校受験では失敗したそうです(私はその頃のことは良く知らないのですが)。
私はセンターの日に「全ての神様が敵に回ってもスリッパの神様だけは絶対に味方だから、困った時にはスリッパの神様に祈れ」という変な言葉を送りました。
彼もスリッパの神様に祈ったそうです。
もちろん日頃の努力があってのことですが、その年は大波乱のセンターでしたが、成功しました。きっと神様も見ていたと思います。
『天網恢恢疎にしてもらさず』は普通「悪い事をしてもバレる」という意味に用いますが、逆に言えば、善い行いをすれば良いことがあるということでもあります。
神様の網は粗いようでいて実は緻密にできているのでしょう。
高校受験では頑張れなかったであろう彼も大学受験では頑張りました。
神様はそれをちゃんと見ていてちゃんとすくい取ってくれました。彼を見ていると神様も案外捨てたもんじゃないなと思えます。
これから高校受験です。頑張った生徒を神様はちゃんと見ていて合格させてくれると信じています。