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受験考察 国語編

今年度の公立高校入試において西岩国教室の頑張ったところ、もう少しだったところを、
近隣の教室の協力を得て集計した得点状況などを踏まえて報告してゆきたいと思います。

第一回目は国語から。

第一問の小説文の得点率は他教室とほぼ同じで60%に届いていませんでした。
まず、(2)の文節が適切に分けられていない生徒が多かったです。
次に、(4)の「高瀬先生の言葉」を「先生の言葉」、「拍手を送る人々」「先生の顔」とした解答が多かったです。
また、(6)での記述では、解答の要素を全て書き切れていない生徒が多かったです。

第二問の論説文においては、他教室よりも得点率が高かったものの、これも得点率60%に届きませんでした。
まず(5)の「関係」を選べた生徒がほとんどいませんでした。
繰り返されている主題に反応できていなかったことになります。
したがって(7)も確信を持って書けている生徒少なく、
一番多かったのが、「その敷地~再生する技術こそが…」のこそより前を書き抜いたものでした。
本番で追い込まれもう一段階深く考えられなかったのかもしれません。
安易と言えばあまりにも安易な解答をしてしまったことになります。

第三問の古文においても、他教室とほぼ同じで得点率が70%を超えませんでした。
(4)ではそもそも主客転倒した選択肢を選んでいる生徒が一部見られましたし、
また、(3)の「通りけり」の主語を「夏天に道行く人」としていた生徒が全体の得点率を下げていました。

第四問の漢文の得点率では80%を超えていたものの、
単純な返り点のルールの確認が不十分で失点していた生徒もいました。
これは、「できるはず」と甘く見積もっていた私の責任でした。
また、第五問の漢字の得点率が他教室より低い結果となっていました。

以上を踏まえまして今年の受験を振り返りますと、
受験個別Vゼミをノルマ化することで常に一定量の国語の問題を解かされていたことが、
漢文の高得点率などに対しては有効だったと思われます。
一方では、国語の基本的な解法ルールが身につけさせず、
実践問題での慣れだけで本番を迎えさせてしまった反省もあります。

そこで来年は、今年の実施内容に加えてウイングネット国語小説文と論説文を受講させ、
基本的な読解ルールを身につけてから受験個別Vゼミへとつなげたいと考えています。
また、受験対策授業において漢文を定期的に取り上げ、
基礎的なルールを徹底させることでもったいない失点をさせないようにします。

小説文と論説文での得点率を70%以上、古文、漢文の得点率を80%を目指して取り組んでゆきたいと思います。

以上です。次回は数学です。